視覚的な大人のためのおとぎ話おすすめ度
★★★★★
Neil Gaimanの文章は、まるで映像を見ているかのような錯覚をおこさせるくらいビビッドでカラフルだ。滑らかな語り口、そして捨てキャラが全くなく、緻密に作り上げられたストーリーに惹きつけられない者はいないと思う。
スティーブン・キングにストーリーのトレジャーハウスと言わしめた彼は今回大人のための(子供でも十分楽しめるが、ちょっと毒気もある)おとぎ話を書き上げた。主人公Tristranの純粋さ、優しさと彼の成長を通して、日々に疲れた大人も癒されるし、読み返す度に印象が異なるハズ。