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ひとこと占い

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Chrome Dreams II

Neil Young
おすすめ度:★★★★★
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ニール節健在。長尺の曲の迫力に脱帽。
おすすめ度 ★★★★★

本作のタイトルはクローム・ドリームス2だが、過去にクローム・ドリームス(1)が発表された訳ではない。その作品は76年11月に発売予定だったのがお蔵入りになり、ライク・ア・ハリケーン等の収録予定曲はアメリカン・スターズン・バーズ等のアルバムに散っていったのである。その作品と本作とは直接関係ないが、彼が30年前から引きずっていたアイデアが形を変えて結実し、今の世に問うべく発表されたのが本作ということになろうか。冒頭3曲は80年代後半に作られてこれまで未発表だった曲を新しく録音したものである。本作で彼を主にサポートするのはベン・キース、リック・ロサス(ベース)、そしてクレイジーホースからドラムのラルフ・モリーナ。ストレイゲーターズとクレイジーホースの混成のようだが、それに応じてか曲はアコースティックの穏やかな曲からエレクトリックのニール節全開の曲まで多様だ。

美しいアコースティック・サウンドのM1、バンジョー入りのM2、合唱隊を交えたM10、他にM4、M5、M8がフォーク/カントリー色の強い曲。特にM4はジョニ・ミッチェルのシャインに通じる祈りの歌詞が素晴らしい。その他の曲はニールならではのロック色が強いが、最大の聴きものは、それぞれ18分、14分を超す長尺のエレクトリック・ロックのM3、M9。ニール独特のギター・サウンドも声も健在。年齢を全く感じさせずこのような大曲に果敢に取り組むニールのアクティブさには脱帽する。M3は重厚なホーン・セクションの起用も要注目。

3曲で道が重要なテーマになっているが、ブルース・スプリングスティーンのロング・ウォーク・ホームに通低するものを感じる。直接的に政治を批判する歌詞はないものの、社会に関わるニールの姿勢は健在だ。結論として本作はニールの快心作と位置づけられるだろう。


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スコーピオンズ ニール・ヤング 堀辰雄