やけに絶賛する声が多いので、ひとこと。確か雑誌のレヴューでも、こちらは最高傑作、次の「harvest」は期待はずれでイマイチ、という感じだったと思います。でも今聴いてみると、「harvest」の方がわかりやすくて、アレンジも素晴らしい。米国チャートのトップに立った理由がわかる出来映えです。思えば70年代は軟派は敬遠され、ストイックな硬派が持てはやされていた時代でした。最初聴くなら、穏やかな気持ちになる「harvest」ではないでしょうか。
美しい音楽とはこういう事。おすすめ度
★★★★★
シンガーソングライターとしての彼の才能が大爆発したのが本アルバム。特にアナログA面に当たる1〜5曲の流れは信じられない位素晴らしい!聴けば聴くほど心に響いてくる独特な声とメロディ。他のアーティストの傑作と明らかに違うのは彼の音楽は決して「完成」させない所だと思う。簡素なアレンジに終始し楽曲が生まれた生々しさを損なわず瞬間真空パックしたような感じかな。最近いろんなアーティストの発掘音源でデモテープみたいなものがやけに感動したりするけど、NEILの音楽はそういう魅力に尽きると思う。今作が好きになれなかった人は彼の音楽とは縁が無かったと思ってあきらめた方がいい。Don't Let It Bring You Downはまさに天から降りてきたようなメロディ!絶対神懸ってますね、これは。他のアーティストにカバーされる曲もこのアルバムからの選曲が多いです。
ニール・ヤングの最初の一枚に最適!!おすすめ度
★★★★★
ニール・ヤングの魅力が開花したアルバムで最高傑作の一つの筆頭 (おかしな表現ですが・・・) に数えられるアルバム。親しみやすさという意味では間違いなくこのアルバムがベストであり、入門用には最適かと思います。しかも飽きが来ず、末永く付き合えるんだから文句の付けようがありません。代表曲、Only Love....、I Believe In You は名曲中の名曲。これらの曲なくしてニール・ヤングは語れません。南部の保守的な人たちを批判した、Southern Man も話題曲の一つ。ニール・ヤングの魅力が一杯詰まった素晴らしいアルバムです。
それはもう美しい
おすすめ度 ★★★★★
この美しさを分かるのには時間が必要です。"Tell me why?"〜"After the gold rush"の美しい展開、名曲"bird"〜ポールウェラーが名盤"Studio150"で美しくカバーしています〜の悲しみ、悪いけど青春期の悲しみと壊れやすさを知った「少し人生経験を積んだ奴」がわかる名盤です。30年以上前、高校生の時は数百回聞きました。テープも壊れました(懐かしい)。けれど今、おっさんになってこれを聴くと、英語の意味なんか分からなくても切なさがこみ上げます。それは思い出ではありません。実に単純に曲の良さです。
概要
最高傑作と言われることも多い、1970年発表のソロ3作目。全体的にアコースティックな肌触りの、穏やかな雰囲気の作品だ。特に、シンプルで叙情的な名曲<1><2><3>などを聴けば、彼がいかに優れたメロディ・メイカーであることがわかる。
また、南部の黒人差別について歌う名曲<4>や<9>などに於いては、激しくギターを掻きむしる、後年の彼の姿を垣間見ることができる。そういった意味で、彼のコアとなる部分が詰まった作品であるといえるだろう。このアルバムに収録された曲は、後々まで彼の重要なレパートリーとなった。(麻路稔)