現在の一眼レフは手ブレ補正付きの暗いズームレンズが主流になりつつあるがこのレンズは手に入れやすい価格なので単焦点の入門用として手にしてみるにはちょうど良いのではないだろうか。
超楽しくなるレンズ!おすすめ度
★★★★★
私はカメラ暦2週間の超ド素人です(過去にコンデジすら買ったことがない)。
EOS 40Dにてこのレンズを使ってみましたが、驚きました。
まず、キットレンズ(EF-S 17-85 F4-5.6 IS USM)と比べて、めちゃくちゃ明るい!! 普通に風景などを(やや絞って)撮るだけでも、明るさやクッキリ感の違いを実感できます。もうこれだけでちょっと楽しくなります。
また、このレンズの真骨頂はやはり絞り開放。
人物撮影のポートレート等で開放F1.8で撮った時のボケ具合は楽し過ぎます。背景がむちゃくちゃボケます。特に被写体に近寄って撮影したときは、背景が何なのかサッパリ分からないくらいに超ボケます。
ただし、その分被写界深度がメチャ浅く、ピントを合わせるのに苦労します。AFでフォーカス・ロックしたあと、被写体の人物がちょっと動いただけでも、狙ったピントからズレてしまいます。特に瞳をズバリ狙おうと思うと、AFだとかえって難しいので、MFでやったほうがいいみたいです。ただ、肝心のフォーカス・リングが「どこにあるの!?」って最初は探しちゃうくらいに細くて回しづらいのが残念。
カメラ上級者の方からすればいろいろ問題点があるのかもしれませんが、素人の私から見ると、とても素晴らしいレンズだと思います。「ボケ味が汚い」と言われても、他と比較したことがないので私には分かりません。パソコン画面で拡大して見てみても綺麗だなぁ、と私は感じました。
私はまだまだレンズに5万円とか10万円とか出す気にはなれません。1万円未満で買えちゃうこのレンズで十分満足です。今のところ。(っていうか、他のレンズは何故あんなにバカ高いのでしょうか??)
ちなみに見た目は超チープでオモチャっぽいんですが、むしろそのおかげで小さくて軽くていいです。レンズ保護用のプロテクト・フィルターに2000円も出すのが惜しい…と感じるような錯覚に陥る、不思議なほどコスト・パフォーマンスの良いレンズです。(私は結局フィルターも買いましたが)
とにかく初めての交換レンズ購入ならオススメです!!
名玉というか、「クセ玉」ですね!
おすすめ度 ★★★☆☆
少なくない方が「お気に入りのレンズ」に挙げている本レンズ。
「ボケ方が超硬い」“クセ玉”レンズであることを知った上で使った方が、楽しくなると思います。
「ボケる度合い」は非常に大きく、
ファインダー像も、明るくはっきり。
F値の暗いズームレンズに慣れている方は「ファインダーを覗く楽しさ」(=一眼レフの醍醐味の大きな一つ)を改めて感じることでしょう。
しかし、ボケ方は「ふんわり」とはいかず、いわゆる「二線ボケ」が顕著なレンズです。
“フツーに使う”と、ピントの合っていない背景などでは、輪郭が「ギザギザ」に出ます。
これはEF50mmF1.4USMの「やわらか」く「美しい」ボケとは比較になりません。こういうところで、値段の差ははっきり表れています(比較すること自体がかわいそうか…。こんなに安いレンズ、他にない!)。
ギザギザ回避法のひとつは、絞りは開放(F1.8)付近で、被写体と背景との距離をできるだけ開けて撮影すること。背景の輪郭がわからなくなれば、ギザギザもわかりづらくなる…ということです。
ピントが合うところでは、バリバリにシャープなこともこのレンズの「クセ」。
レンズを、どう使えばより効果的か。考えることも楽しみの一つですね。
(全面加筆・改定 08/6/11)
概要
わずか130gという徹底した軽量・コンパクト化、そしてリーズナブルな価格を実現したEF50mmF1.8 II。標準の定石である5群6枚のガウスタイプとすることで、0.45mから無限遠まで全域にわたってシャープな描写力を発揮。標準レンズにふさわしい良好なカラーバランスとともにコストパフォーマンスも重視。単焦点レンズ入門用として最適な標準レンズ。