概要
『恐怖分子』『嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』の台湾ニューウェーブ監督エドワード・ヤンが、ガラッと変わってヤング・エクゼクティプが人生の転機を迎える3日間を描く群像喜劇。 チチ(チェン・シアンチー)は、親友のモーリー(ニー・シューチュン)が経営する会社で働いているが、いつもモーリーに無理難題を押し付けられている。恋人のミン(ワン・ウェイミン)とは喧嘩ばかりのチチに、モーリーの義兄で小説家の(イエン・ホンヤー)や財閥の御曹司アキン(ワン・ポーセン)らが絡んで事態は複雑な方向に……。 まるで日本のトレンディドラマのようなストーリーながら、人物の描き分けに優れ、凝縮した人間模様を歯切れのよいテンポで描き出した秀逸な作品。不安で自信がもてない悩み多き若者たちを突き放したタッチで描いているが、ほのかなユーモアも漂い、シニカルだが温かい気持ちになれる。(茂木直美)
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